桜楓会

二期目に就任して

 雨に濡れた紫陽花のあざやかさは格別です。今年もまた桜楓学園の玄関先に、一輪そのものが様々な色に染められた大輪の紫陽花が咲きました。この紫陽花が咲くころ、桜楓会は総会を迎えます。
 今期も引き続き、理事長に就任し、2年前と同様身の引き締まる思いでおります。この2年間、コロナ禍で多くの行事が中止となり、桜楓学園、貸室の開始等についても、模索の連続でした。役員、職員が力を合わせて、折々にできることを行い、支部の皆様・会員の皆様は、種々の工夫をなさり、活動を続けられました。その中で、Web会議システムを用い、日頃の会議や委員会を行ったことは今後に繋がることであったと思います。大学との共催によるホームカミングデーでは、東日本大震災で卒業式ができなかった卒業生の10年越しの卒業を祝う会を開催し、配信も行うことができました。今後もこうした方式を用い、国内外の支部、会員との交流を積極的に進めてまいりたく存じます。
 桜楓会も2年後には、設立120周年です。今年度も「桜楓会設立120周年に向けて」を目標とし、様々な計画をたてていきます。起業した方、社会貢献を続けている方等を顕彰する広岡浅子賞の創設もその一つです。また今回、中長期計画を策定いたしました。それをもとに計画を着実に実行してまいります。
 皆様の一層のご協力をお願い申し上げます。                 高野晴代

略歴
昭和49(1974)年 日本女子大学文学部国文学科卒業、昭和51(1976)年 日本女子大学大学院文学研究科日本文学専攻博士課程前期修了、昭和55(1980)年同大学院同専攻博士課程後期単位取得満期退学、星美学園短期大学教授を経て、平成19(2007)年日本女子大学文学部日本文学科教授、平成28(2016)年より令和2(2020)年まで文学部長、日本女子大学理事・評議員、令和2(2020)年定年退職、同年日本女子大学客員研究員、同年日本女子大学名誉教授。

学会及び社会における活動等
現 日本女子大学理事・評議員、中古文学会常任委員・編集委員、和歌文学会常任委員、
全国大学国語国文学会監事、日本文学協会監事、日記文学会運営委員、WILPF理事等
元 文化庁文化審議会文化財分科会専門委員、公益財団法人大学基準協会大学評価分科会委員・広報委員会広報委員、市川房枝記念会評議員等

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