桜楓会

札幌支部 2022年度総会・講演会 開催報告

  • 札幌支部

~光と風と香りの庭~初めてのハイブリッドによる総会と講演会

 札幌支部では、11月20日、札幌市民交流プラザに於いて、対面とオンラインにより、2022年度の総会と講演会を開催しました。コロナ感染が広がる中、定員を半分にするなど、対策を強化して、無事、開催することができました。参加者は対面19名、オンライン6名でした。2021年度の事業報告、決算報告、2022年度の事業計画案、予算案が承認されました。
 講演会では、桜楓会文京支部長で景観デザイナーの槇島みどり氏をお迎えし「屋上庭園・時の庭~香りを空間にデザインする~」と題してお話しいただきました。百年館高層棟の「屋上庭園・泉フロートガーデン」を中心に、これまでに手がけた数多くの作品の考え方を美しい画像とともにお話しくださいました。
 訪れた人が感じ⇒気付き⇒知り⇒穏やかさに包まれる、そのために『光と風と香りをデザインしている』そうです。特に香りの機能は心身に与える影響が大きいとの立場から、“香りの機能を空間に生かすこと”をテーマに、千葉大学で博士号を取得されています。花より葉を重視し、その色、形、香り、手触り、大小、高さ、風を受けた時の動き、四季の変化などを大切にしながら、訪れる人の行動や年齢にも配慮して設計なさるとのこと。「屋上庭園」は各学部との連携をデザインに活かした上で、重量・病虫害予防・散布薬剤・微気象などへの工夫があることを知り、22年余り経た今なお生気と美しさが保たれている秘訣も理解できました。
 対面の参加者からは、「先生のご講演の中には、心から納得する個所が何か所もあり、これから庭仕事中に思い出す場面が沢山あると思います。充実の時間をありがとうございました。」「これまでのお仕事の成果が、素敵な庭として多くの方に美しさと癒やしを与えているのだと感激しました。女子大で学んだことを土台に、その後の学びとご努力、とても魅力的なお人柄が伝わってきました。」との感想を、また、Zoomの参加者からは、「居ながらにして美しいお庭の画像を拝見しながら、槇島先生の揺るぎないコンセプト、プロフェッショナルとしてのこだわりに触れることが出来ました。」との感想をいただいています。
 精油8種をご自身で調合したコロンは抗ウィルス作用があるとか。講演前の会場や参加者のハンカチにもスプレーしていただき、爽やかな香りに包まれた講演会となりました。多くの方に、是非「屋上庭園」を訪れて、“穏やかさに包まれて”いただきたいものと思いました。
                            札幌支部長 廣瀬律子(新16英)

景観デザイナー 槇島みどり氏

講演会の様子

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