桜楓会

北多摩支部 講演会報告

  • 北多摩支部

講演会「家庭薬をうまく使って健康管理 ②かゆみ止め・皮膚病薬編」

 北多摩支部は11月24日(土)に講演会を行いました。今年度北多摩支部の生涯学習のテーマは「健康管理への助言」で、最近よく耳にする「セルフメディケーション」の1つである家庭薬(市販薬)の活用について学んでいます。6月に「鎮痛・解熱薬」の講演会を行いましたが、今回はその続編として、内容は会員のご希望から「かゆみ止め・皮膚病薬」とし、東北大学薬学部客員教授の千葉健治氏(薬学博士・薬剤師)から市販薬の選び方使い方のお話を伺いました。
 皮膚のかゆみを耐えるのはつらく、湿疹などは見た目にもとても心配になります。しかし薬をつけようとして薬局に行っても種類がたくさんありどれを選んだらよいか悩みます。講師はステロイド外用剤やかゆみ止め(抗ヒスタミン薬)について、症状にあった選び方・使い方や注意点を分かりやすく説明してくださいました。特にステロイド外用剤は使用方法を間違えると効果がなかったり副作用が出たりということで、使用方法に注意が必要ですが、今回は塗り方・使用量や使用期間などについて詳しく説明していただき、たいへん勉強になりました。また、かゆみ・くしゃみ・鼻水などのアレルギー症状の原因物質はヒスタミンであり、ヒスタミンをブロックするお薬でさまざまなアレルギー症状を改善できることも教えていただきました。
 参加者からは、「かゆみのメカニズムがわかり、目からウロコだった」「かゆみが体のあちこちの異変と関連していることに気がつき、とても納得した」「薬を使う時は今日のお話のようにする」といった感想が寄せられました。
 桜楓会会員だけの小さな講演会でしたが、講師と参加者が近く接し、だからこその内容の濃い講演と質疑応答ができました。講師の先生は資料も特別に作成してくださり、配布されました。
 北多摩支部では来期も会員に少しでも喜んでいただけるような企画を考えていきたいと思っております。支部会員の皆様、近隣支部の皆様、興味ある桜楓会会員の皆様、ぜひお越しください。
(支部長 昭和60年卒 新35理II 千葉規子)

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