今月の「時の庭」
―泉フロートガーデンー October 2020
心地よい秋風が吹き抜ける爽やかな季節になりました。
今回は秋色に染まる「ひょうたん島」の植物たちをご紹介します。花期が長く、暑さにも寒さにも強い丈夫な『子』たちです。
＜写真と文＞
文京支部長 新25理Ⅱ 関島みどり（槇島みどり）
※ 大学はまだ入校禁止ですが、設計者として管理に立ち合っています。
文京支部通信「時の庭」泉フロートガーデンOctober 2020
- 文京支部
夏から咲き続ける奥の紫の花はセイヨウニンジンボク(シソ科)。葉がくすんで見えるのは葉裏が紫色のプルプレア種だからです。白花のユーパトリウム(セイヨウフジバカマ・キク科)を背景にミズヒキの繊細な赤が風に揺れて季節感を際立たせています。
ベンチの前には斑入りのアベリア(スイカズラ科)が、その手前には源氏物語にも登場するワレモコウ吾亦紅(バラ科)が元気に茂っています。「吾木香」という表記もありますが、残念ながら香りを感じたことはありません。
モダンな色づかいが魅力的なこの組み合わせは、わずかに紅葉した銅葉のベニバナトキワマンサクと白斑のシルバープリペット(モクセイ科)の競演です。