桜楓会

江東支部秋の講演会 開催報告

  • 江東支部

 2015年11月14日(土)、物質生物科学科の宮本武典教授を講師にお招きし、「好きと嫌いの脳科学‐ダイエット成功への手がかり」と題した講演会を、9月にオープンしたばかりの江東区豊洲文化センターにて開催いたしました。
 講演会は味の好みを表して、ヴエルディのオペラリゴレットから「女心の歌」で始まりました。無意識下で起こる学習と記憶が動物にとって本能的に備わっている、とても大切な脳機能である事の実験等を、プロジェクターやビデオを使って分かりやすくご説明いただきました。最近、動物には自分の体重をモニターする機能(体内体重計)が脳内にあり、適正体重に保つために甘味の嗜好性をコントロールするシステムが存在することを見つけられたそうです。講演は味覚と無重力状態、宇宙旅行まで展開し、肥満や好き嫌いの予防にはモチベーションの問題が大きく、どの様なダイエット法を選ぶかの手掛かりを提供していただけたと思います。
 参加者は桜楓会員20人、一般3人の計23人でしたが、アットホームな雰囲気の中、色々な質問も出て、和やかな講演会を終えることが出来ました。支部にとって桜楓会の講師派遣事業を利用した講演会を開催するのは初めての試みでしたが、大学教授の講義を楽しく受講でき、参加者の満足度も高くとても有意義なものとなりました。最後になりましたが、講演を快くお引き受けいただきました宮本先生に心より感謝申し上げます。
(支部長 昭和46年卒 新21食 河口明美)

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