桜楓会

江東支部第8回総会を終えて

  • 江東支部

 去る7月7日(日)、梅雨寒の中、江東区西大島にある江東区総合文化センターにて総会を執り行いました。
出席者は15人、今回は江東区へ転入された方も江東支部の新メンバーとしてご参加いただき、滞りなく総会は無事終了しました。
 総会後の会食は今半のケータリングによる幕の内弁当を楽しみ、デザートにはアイスクリームを堪能しました。会食の時間には各自久しぶりの再会に会話の華を咲かせましたが、その中には、江東区内に頻発している新手の詐欺グループにだまされてしまったという衝撃的な体験談も聞かせていただきました。
 家まで押しかけてくる詐欺グループが横行しているだけではなく、警察の名前を語ったり、一部入手した個人情報を元に、実に巧妙に詐欺行為が展開されるようです。その他、インターネットによる詐欺などの体験談もあり、日頃から、カード類は人に渡さない、番号類も絶対言わない、万が一、そのような場面に遭遇したら、ひとりですぐに行動せず、一旦深呼吸して、まずは信頼している人に相談することが大切だと痛感しました。
 さて、総会の後に予定していた講演会ですが、今年のテーマは「伝統芸術、文化」。今回は、日本女子大学兼任講師で文学博士の武藤純子先生をお招きして「深川と芝居~名月八幡祭りに注目して~」と題して講演いただきました。

 講演会には多くの会員だけでなく、一般の方もたくさんご応募いただき35人の方が参加されました。「名月八幡祭り」は、深川の芸者美代吉を商人新助が八幡祭りの夜に殺してしまうお話です。まずは、登場人物の関係や心情、相関図を解説していただいた後、台詞を全員で音読しました。その上でビデオ鑑賞したので情景がよく分かりました。
 また、歌舞伎演場で用意されている音声ガイドは、進行を妨げることなく先に説明してくれるので、(少々レンタル料は掛かりますが)ストーリーや登場人物などの理解にとても役立つそうです。是非、活用してみたいと思いました。
 会員からは「今まで敷居が高い印象のあった歌舞伎が非常に身近なものになり興味深いものになった」「先生のお話に引き込まれてもっとお話を聞きたかった」など多数の好意的な感想が寄せられました。たくさんの名歌舞伎役者と縁ある深川の奥深さにも触れた一日となりました。

 次回、秋の研修会は11月10日(日)、江東区文化センターにて「文楽の楽しみ方~登場人物のことばから~」日本女子大学日本文学科教授 坂本清恵先生の講座を開催します。詳しくはホームページをご覧ください。
 皆様のご参加をお待ちしております。
(新35社 植野佳代子)

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