桜楓会

江東支部発足5周年記念企画 深川江戸資料館見学 報告

  • 江東支部

 11月12日、深川江戸資料館において、支部会員池田佐知子氏(新12史)による解説付きの見学会を行いました。参加者はお子さんを含めて22人。他支部・地域会からの参加、親子3代にわたる会員の参加もありました。
 館内には、1840年頃の深川佐賀町の一角を実際の建材を使って実物大に忠実に再現した町が作られています。武家屋敷や寺社の境内に広大な敷地が取られていたため、江戸に暮らす7割の人々は長屋暮らしだったそうです。日常使いの家財も必要最小限に、狭い部屋で家族が肩寄せあって暮らしていた様子が伺えました。
 当時は火災が頻繁に起きていたこともあり、いざという時にはいつでも逃げられるように、衣類も風呂敷一包み分。日頃から余分な物は持たない精神があったのでしょう。雨水は長屋の通路中央に作られた溝に集められ、河川に入っていきます。その溝の上には、幕府の法令により、水以外の物が落ちないように木製の蓋が被されています。また、町境には町木戸が設けられ、不審者が容易に町内に入ることのできない仕組みになっていました。江戸時代の衛生管理と治安維持への意識の高さに感心しました。館内の説明体験は1時間余りでしたが、フロア全体の音響、照明の変化で、15分ごとに江戸の一日を体感できる趣向がなされていました。
 深川界隈は、その昔、漁師町で、浅利飯が名物。資料館見学後は、浅利がたくさん入った深川めしのランチを楽しみ、江戸へのタイムスリップを終えました。
 本年度は、江東支部発足してから5年という節目であり、江東区内にスポットを当てた5周年記念企画を計画し、桜楓会本部の支援奨励金に申し込み、今回の活動に利用させていただきました。ご参加の皆様、見事な解説で江戸時代への旅をガイドしてくださった池田氏に心から感謝申し上げます。
(昭和56年卒 新31児 井口祥子)

実物大に忠実に再現した町で説明を聞きました

見学後には深川めしのランチを楽しみました

Page Topへ