桜楓会

平成27年度支部総会報告

  • 練馬支部
◆写真提供:前田洋子(昭和50年卒 新25国)

◆写真提供:前田洋子(昭和50年卒 新25国)

 5月30日(土)、平成27年度の練馬支部総会が、練馬区役所本庁舎19階中会議室に於いて支部会員44人出席のもと開催されました。
 第一部は、香村まさ江支部長、福田芳野理事のご挨拶のあと、平成26年度事業報告、会計報告、会計監査報告があり、平成27年度事業計画案、予算案の承認、香村支部長再任の承認、新役員紹介がありました。
 第二部は、埼玉大学名誉教授の山口仲美先生の「むふふの古典―こんな場面があるのです―」と題した講演がありました。「世界一受けたい授業」等で話題の山口仲美先生は、ユニークな話術で平安文学について話をしてくださいました。
 竹取物語のかぐや姫は何故竹から生まれ月に帰るのか。落窪物語はシンデレラ物語よりはるか以前に、日本で書かれた継子いじめの大衆小説。この二つの作品は作者不詳ですが、文面から男性の書いた作品と思われます。
 枕草子は時代を超えたマナー集。源氏物語は朧な書き方、つまりぼんやりとした書き方の為、読む人の文化の違いにより想像が異なり、外国で翻訳される時も訳者による違いがあるといくつかの例文を示されました。
 もし興味を持ち読まれる時は、源氏物語は宇治十帖あたりから、今昔物語集も二十七巻あたりから読み始めると面白く読み続けられるのではないかといったアドバイスもありました。
 受験勉強を最後に古典を手に取る機会の少ない者にも、改めて平安文学の楽しさを教えて頂けた講演でした。
(昭和34年卒 新9理Ⅰ 佐倉知子)

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