桜楓会

練馬支部 静嘉堂文庫美術館鑑賞と明治生命館内部見学及び会食のご報告

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静嘉堂文庫美術館入り口での集合写真

静嘉堂文庫美術館入り口での集合写真

 長く続いた酷暑の夏も過ぎ去り、爽やかな秋晴れの10月17日、東京駅丸の内口からほど近い明治生命館(国の重要文化財)1階の静嘉堂文庫美術館を10名で訪れました。ここでは開館一周年記念特別展として、「二つの頂―宋磁と清朝官窯」の展示が行われていました。初めに常務の安藤一郎氏よりご挨拶があり、この美術館の収蔵品は美術品に造詣の深い岩崎彌之助、小彌太父子が明治期に収集したものであることや、重要文化財の中に新たに美術館を創設するのがいかに大変であったかなど興味深いお話をしてくださいました。皇居に近いこともあり、皇族の方がしばしば訪れてくださると嬉しそうでした。この美術館の目玉である国宝「曜変天目」は小振りながら、ブルーの地の中の煌めきは例えようもなく美しく目を奪われてしまいました。展示品の中に磁器の枕が何点かあり、その表面の絵柄についてユーモラスなコメントがつけられていました。「白磁線彫象嵌鹿文枕」には『どこからきたのバンビの枕 』とあり、思わずくすっと笑ってしまいました。
 ゆっくり鑑賞したのち、入り口で集合写真を撮り、同じ建物内の2階に移動しました。吹き抜けを囲む回廊に面した会議室、応接室、食堂などが一般公開されています。ここは昭和9年に明治生命館として竣工し、第2次大戦後GHQによって接収されました。その時マッカーサー元帥が演説したという会議室などを見学し、荘厳な雰囲気の漂う空間にこの建物のたどってきた歴史を感じました。
 昼食はてんぷらの名店「ハゲ天」で歓談しながら美味しく頂き、笑顔をお土産に散会となりました。
(報告:新15住 中山瑞穂 / 写真提供:新25国 前田洋子)

蝙蝠は「福」に通じるそうです。「赤いコウモリで幸せいっぱい」というコメントのついた清時代の作品。

明治生命館の会議室は戦中戦後の歴史をくぐり抜け、今もその姿を残しています。

芸術鑑賞の後は、ハゲ天の天ぷら(90年近く続く老舗の伝統の味)を 堪能しました。

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