桜楓会

川越支部

1973年、小江戸と呼ばれる歴史と文化の町川越に、日本女子大学の同窓の集いが産声を挙げました。それから50年、奇しくもその創設者柳井てる先生が、満110歳となられる日を目前にしたこの4月18日、先生は鬼籍に入られたのです。あと一か月で支部創設50周年記念総会を迎えるというその時でした。

柳井先生を始めとして、以来、多くの先輩方がこの川越支部の礎を築いてこられました。2002年には、翌年「香雪だより」と名付けられて今に続く川越支部の会報が発行されました。「香雪」の名の由来は、成瀬仁蔵先生が好まれたフリージアの和名「香雪蘭」から頂いたとの事、2004年からは、カラー印刷となり、会の事業の報告や会員の声など、楽しく充実した紙面となっています。

会員お一人お一人のメッセージからは、様々な時代をそれぞれにご自分らしく歩んでこられた卒業生ならではの個性とたくましさが伝わり、三綱領を核とする母校の教育が垣間見られます。戦争という厳しい時代を経験された先輩方から、若者達が生きにくいと言われる現代まで、一人一人がその持ち味を大切にしながら、時には同窓の絆に支えられ、人生を切り開いていけるような会であったなら、意義深いことと思います。一方で、成瀬先生が「単なる同窓会であってはならない」と第一回の卒業生に厳しく諭されたという意味を今一度深く味わう時でもあると思います。

縦にも横にも拡がる人材の宝庫から、学べることは沢山あります。是非、一緒に活動し、その醍醐味を味わっていただければと思います。
                     2023年度支部長 髙﨑方子(新25教)

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