桜楓会

江東支部総会・講座 開催報告

  • 江東支部

 梅雨晴れの7月8日、江東区森下文化センターにおいて、江東支部第6回総会を行いました。総会終了後は昼食会、続いて講座を開催いたしました。
総会後の懇親会を兼ねた昼食会では、近況報告が交わされ、年齢をものともしない諸先輩たちの凛とした生き方やお話しぶりに多くの後輩たちから感嘆の声が上がりました。
 講座では講師に江東区女性史研究会所属会員澁谷玲子氏(新9教)と大石温恵氏をお迎えし、「江東に生きた女性たち~水彩のまちの近代~」というタイトルで、近代化が始まった明治時代の江東区の女性の暮らしについて、当時の貴重な写真を交えお話しいただきました。
明治から昭和初期の江東区は、徳川時代から始まった土地開発の一環して水路整備が手掛けられ、明治時代中期以降には、その川沿いに多くの紡績工場や鉄鋼、機械工場が建設されていったそうです。そして、それら近代工業化への労働力を担っていたのが、過酷な労働条件下で働く女性たちだったそうです。さらに、公娼制度のもと、地方の貧しい農村から身売りされてきた多くの女性が遊郭で働いていたとのこと。お話しを伺い、江東区には、想像以上に過酷な女性の暮らしがあったことを考えさせられた一時となりました。
 参加者は計36人。他支部からのご参加の他、今回は、一般公開無料講座として近隣の方にもお声掛けした結果、支部会員以外に15人がご参加くださいました。支部会が地域の方々と繋がり、世代を超えた女性の生き方に思いを馳せることのできた時間となりました。ご参加の皆様、また、講演を快くお引き受けいただきましたお二方に、心から感謝申し上げます。

★秋の講習会予告★
次回の講習会(集い)は、江戸時代の人々の暮らしを通して地域の造詣を深める見学会と昼食会を企画しております。詳細は下記PDFをご参照ください。申し込み方法等は9月中旬頃、あらためてご案内いたします。皆様のご参加をお待ちしております。
(昭和56年卒 新31児 井口祥子)

講座の講師にお迎えした澁谷玲子氏(新9教・江東区女性史研究会所属会員)

講座の講師にお迎えした大石温恵氏(江東区女性史研究会所属会員)

「近代産業で働く」写真・新聞記事などたくさんの資料をご用意いただきました

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