桜楓会

平成28年度 練馬支部総会報告

  • 練馬支部

 6月4日、練馬区立生涯学習センターホールに於て98人出席のもと、練馬支部総会が開催されました。
 第1部は、大栗ますみ支部長、福田芳野桜楓会理事の挨拶のあと、27年度事業報告と会計・監査報告、28年度事業計画案・予算案が承認され、支部長・会計監査の選任と新役員紹介がありました。
 第2部は、「心中天網島」など数々の名作を監督された篠田正浩氏による「私が映画に目覚めるまで」と題した講演を伺いました。多感な少年時代、若き日の黒澤明監督による「姿三四郎」を見て文学で描けなかったものが映像で描けることに感銘を受けた話、また初恋は女優 轟 夕起子さんだったこと。敗戦が濃厚になった14歳の時、学徒動員令で受けた軍事教練の中で切腹の仕方を習った話、敗戦後その教官に再会し最後の敬礼をしたことなど、国家も人間も狂気に包まれていた時代の貴重な話。戦後早稲田大学陸上部員として焼け野原を走っていた時みたアメ車に乗る女性の真っ赤な口紅、グレンミラー楽団の「ムーンライトセレナーデ」を聞き、勝てるわけないと納得されたとのこと。反戦の思想をベースにした情景、色、音の浮かび上がる語り口での講演はあっという間の1時間半でした。
(報告:昭和45年卒 新20国 宮崎道子 写真提供:昭和37年卒 新12史 佐古田湘子)

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