桜楓会

楓会(世田谷6支部合同会)主催講演会 報告

  • 合同・共催情報支部
喜谷昌代氏

喜谷昌代氏

「子どもホスピス」を知っていますか(10月17日開催)

 来春、在宅で医療ケアが必要な重病の子どもや終末期を迎える子どもとその家族のための施設「もみじの家」が国立成育医療研究センター敷地内に完成することから、講演会を企画しました。まず「日本にも子どもホスピスが欲しい」と願って活動、尽力し、施設の開設に大きく寄与された、喜谷昌代氏(英国赤十字ボランティア・MOMIJI代表)からお話を伺いました。ボランティア活動を志すにあたり、当時日本赤十字社青少年課勤務だった橋本裕子氏(27英)との出会いが大きく影響したこと、英国にできた世界初の子どもホスピス(ヘレン&ダグラスハウス)の様子や施設の子どもたちを日本へ旅行させた事業が今回の「子どもホスピス」につながったことなど様々な熱い思いを語られました。

 喜谷氏の活動を応援・賛同している山田ナオミ氏(喜谷氏の姪で桜楓会杉並北支部長を長くされた山田 和氏(33家2)の令嬢)代表のEnsemble Dreamersによるミニ演奏会も行われ、会場の皆様と一緒に「星に願いを」を合唱しました。 

 「もみじの家」の概要・運営・ボランティアの役割について、横谷 進氏(国立成育医療研究センター副院長)による説明の後、小児科医で俳人の細谷亮太氏(喜谷氏の知人で、聖路加国際病院顧問)に「重い病気の子どもたちと暮らし」と題してお話を伺いました。「毎日大変な思いをして生きている子どもに非日常的な体験をさせたい」と北海道にキャンプ場の活動の様子もご紹介いただきました。

 小児死亡率は下がった一方で、医学的な管理で命をつないでいる子どもがいるのも現実で、国立施設内にこのホスピスを作ることに意義があり、小児医療の完結した形が形成されるのだということを学びました。今後も微力ながらお手伝できることがあればと考えております。ボランティアで講師をお引き受けくださった喜谷氏、横谷氏、細谷氏、「もみじの家」の阪井事業部長、看護師の皆様、講演会を聴きにいらしてくださった皆様方のおかげで大変有意義な講演会となりました。世田谷6支部会員一同、心より感謝申し上げます。 
 皆様からの寄付金は10/26(月)に「もみじの家」のキッチン用品用に贈呈させていただいきました。
(世田谷玉川支部長 昭和62年卒 新37社 藤麻香織)

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